過信は禁物

帰国してからは寝る間を惜しんで新規開拓をしました。

何としてでもこの半年で実績を作るしか今のブランドを自社のブランドとして

確保する方法はありませんでした。


ところが半年も経たないうちに同業他社にそのブランドを取られました。

約束が違うじゃないか!とブランド側に抗議したところ

その同業者は年間日本円にして1億円輸入する、と約束し

その代わり今直ぐに日本国内独占販売契約を結んでくれと要求したそうです。


でもブランド側は私に、

もし半分の年間5000万円でも約束してくれるなら相手を断って

引き続き売ってもらっても構わないと言ってくれました。


ありがたい打診で、少し気持ちが揺らぎましたがそこまでのブランドとは

思いませんでした。


よく売れても小売りベースで1億円、

卸売りベースで6000万円、輸入ベースで3000万円と

思ってたので潔く身を引くことにしました。


案の定その同業者は大量の在庫を抱えて数年後に倒産しました。


たった半年でしたが実際に販売して、肌感覚でブランドのスケールを感じていたことが大ケガを逃れた結果となりました。


創業から問題だらけの輸入事業ですが輸入物へのこだわりは

ますます強くなっていき同時に

この頃から国産の自社ブランド立ち上げに向けて少しずつ準備を始めました。


創業者応援 社長になることと経営者になることは違う!

1990年起業 2020年30周年の年に株式譲渡 (M&A)し、現在顧問として 在籍し後任育成に努めて。 これから起業する人や経営に 悩んでいる創業間もない人を 応援したく自身の体験を通じて 伝えて行ければと思います。

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